2011年4月6日水曜日

野口法子氏の虚言と「学齢期の学力を考える学習会」へ事実の訂正



(転写 ※ 見出しは追記されたものです。)

 学齢期の学力を考える学習会が、「学力と発達をどうとらえるか」で学習することに何ら異存はありません。
 ただ書かせていただきました第1回の学習会は、学齢期の学力と発達――学齢期の学力を考える学習会 i n大阪―人間発達研究所-《内容》講演1 野口法子氏(元教員、 『子どもの発達と健康教育』 1~3編集委員)「田中昌人が語った子どもの発達と健康教育をめぐって」 として、あなた方が開催されたことに対して、野口氏が子どもの発達と健康教育』 1~3編集委員でなかったこと、またこの本は本の中に断りがきちんと書かれているように田中昌人先生が語ったことと大きく異なったものになっていることなどから、野口法子氏の編集員の肩書き及び「田中昌人が語った子どもの発達と健康教育をめぐって」テーマは正しくないことを指摘しました。

野口法子氏は講演テーマ
           と違う話をした。
                 肩書きも変えている

 しかし、この日の第1回の学習会は,講演2つと参加者の意見交流が内容でした。
 まず、関西福祉科学大学健康科学科の野口法子先生(元中学校養護教諭)に「田中昌人が語った子どもの発達と健康教育について」と題して「子どもの発達と健康・いまどきの中学生」という内容でお話しいただきました。さらに、野口法子氏が、と本来のテーマを今ごろになって書き換えられているではありませんか。
 しかも、二つのテーマに書き換えられています。
 さらに、関西福祉科学大学健康科学科と肩書きがかえられています。

なぜ、編集委員でないのに  さらに虚実を重ねるのか

 このブログのかたが知りようもない「野口さんは他校の養護教諭とご一緒に、『田中昌人講演記録「子どもの発達と健康教育」』(かもがわ出版)第1巻から第3巻の編集に携わられました。」と断定して書かれています。
 彼女は、第1巻から第3巻の編集に携わられていません。
 校正紙での再学習に参加しただけです。
 編集という本としてまとめあげる作業とはまったく異なります。
 乳幼児期から成人期にかけて田中昌人先生が一貫して述べられたことを編集した本はこれしかありません。
 そのため本を作成する過程で複合的な作業もなされました。
 しかし、出版に対しては多くの出版社から自社の本が売れなくなるなどさまざまなクレームがついた中で、その間に立たされた田中杉恵先生(当時田中先生の出版の窓口になっていた)の厳しい条件提示の中で、「田中昌人講演記録」として再印刷したものです。
 従って本の名称は、『子どもの発達と健康教育』ではなく、田中昌人講演記録「子どもの発達と健康教育」』(かもがわ出版その後絶版にし、クリエイツかもがわの出版にし、現在著作権・版権は京都教職員組合養護教員部が所有)ですが、この名称も何の理由も断り書きもなく変更され、自己肯定されています。 
 
田中昌人先生の善意を 踏みにじる虚言は断固許されない

 まず、野口さんは、保健室からみた今どきの中学生の、思春期真っただ中の実態を生々しく語っていただきました。の以下の文章の中で、思春期を「いろいろな悩みや矛盾の中で自分自身をどうしてよいのか分からない時期」ととらえ、中学生の実態を大人の視点でマイナス・イメージでとらえないことが重要であること。
 と野口氏が、語ったとされていますが、これは田中昌人先生の話しておられたこととはまったく違います。
 野口氏は、田中昌人氏の思春期における「矛盾の炎」の意味すらわかっていません。
 一人ひとりの生徒に寄り添って、もう一人の自分が育ってきたことを認め、一緒に確認すること、その成長を喜び合うこと、もう一歩先を要求し大人の価値観で追い込まないで、その子の中に芽生えた新しい発達の力にピントを当てて教育的に接していくことが大切と述べました。
この部分も田中先生の話していたこととまったく違います。

田中先生は、子どもに寄り添うなどのことばは、日本語として不正確で、あいまいで、誤解を生むのでそのようなことばを使われていません。
 その成長を喜び合うこと、もう一歩先を要求し大人の価値観で追い込まないで、その子の中に芽生えた新しい発達の力にピントを当てて教育的に接していくことが大切。と野口氏が言ったとすれば、田中昌人先生の発達論をまったく学習していない現れです。

充分な学習をしないで
            講演する厚顔さ

一度田中先生の講演を聞いただけで、田中先生が語ったかのように講演をする野口法子氏に対して、多くの批判があがっています。
 見識あるはずのブログの責任者が何の訂正も理由もなく、さもさも当初から記載されている講演であったとあとから自ら主催した学習会を塗り替えて記録されていることに驚くと同時に田中昌人氏の意志が、野口法子氏が踏みにじったばかりか、このブログの記事を書かれたかたも野口法子氏を擁護・追認されされていることで同様の結果を導いていることに誠に残念としか言いようもありません。
 田中昌人先生や田中杉恵先生だけでなく、本作成時の関係者が故人となったからこそ、故人の遺志を尊重するべきなのに、故人の遺志を知っている人がほとんどいない段階を承知で、野口法子氏が講演し、訂正もされないことに対して、人間性の問題が問われるものがあります。

過去の過ちを遡って  塗り替える過ち

  このブログを書かれた方は、なぜ、第1回の要項を何の断りもなくないよう変更して第1回がこのように行われたとして書かれるのでしょう。
 見識と事実に忠実な方だと想います。このような記載の仕方は、正しくないのではないでしょうか。
 発達は、発達の事実からとらえなければならない、田中昌人先生がよく言われたことです。
 また先生の文章は、吟味に吟味を重ねさらに吟味を重ねたものであり、子どもの発達と健康教育の講演も奥深く、多くの研究に裏付けられたものであり、それの膨大な研究資料を読みこなし、田中昌人先生と数え切れない程会い、意見交換し、アドバウスを受けてあの「田中昌人講演記録 子どもの発達と健康教育」の四分冊が出来ました。とくに四分冊目は、田中昌人先生の強い、強い要望を受けてつくったものです。
 この本を契機に、田中昌人先生は「こどもの発達と診断」の学童期の研究と執筆をはじめられました。非常に思い出深い本です。
 でも、野口法子氏は、これらの取り組みにまったく参加していません。校正紙を中心とした再学習会に数度参加しただけです。


※ 2011年5月1日段階 野口法子氏は、以下の二つの質問に何ら答えることなく、関西福祉科学大学のホームページに自分が書いた文章が 「田中昌人講演記録 子どもの発達と健康教育」に掲載されているとか、京都教職員組合養護教員部が編集し、著作者であるとした本に自分の著作があるとしています。






 しかし、関西福祉科学大学で、野口法子さんが、「田中昌人講演記録 子どもの発達と健康教育」が編集員であり、自分の文章が掲載されていることを実績に大学の自らのポストを「権威」づけようとするのは、大学人として恥ずべきことではないでしょうか。
 ましてや、養護教諭が多くの学校でひとりぼっちで奮闘している中で、「みんなで自分たちの実践を交流し、健康教育創造をみんなでつくろうという。」とみんなの実践を財産に子どもたちや社会に広めようという心を籠めた気持ちでつくられた「みんなの本」を自分が……と強調するのは理解できるでしょうか。
 本を創ったみんなは、みんなで創り上げた幸せを噛みしめましたし、喜び合いました。
 それが、時と共に大切にされるのではなく、自分の大学の実績として採り入れることは、あまりにも哀しいことではないでしょうか。
 もうあの頃のみんなでつくった喜びに戻れないのでしょうか。
 
 いまだに野口法子さんから、何等の訂正も「おわび」もアクションもありません。



( 参考資料 )

中野法子氏の肩書き・講演テーマに関する

主催団体・人間発達研究所からの回答
            2010年10月20日

2010年10月4日付けのご質問の件、


再度あらためて下記の通り回答申します。



        記

質問の内容1

 野口法子氏の、(元教員、『子どもの発達と健康教育』1~3編集委員)「田中昌人が語った子どもの発達と健康をめぐって」の肩書き及び内容については、貴研究所が本人の了解なしに各方面に知らされた、と一部で言われていることは、事実でしょうか。

上記ご質問に対する回答

 事実経過は下記の通りです。


 肩書き及び講演内容の了解ということに関しましては、事前に文章での確認していません。ただ、口頭でご講演をお引き頂き、当日もご講演頂いていたことから、了解を得られた者と理解しておりました。肩書き、講演内容については、口頭でお願いした後、チラシ案を作って電子メールでお送りしましたが、特にお返事はありませんでした。


質問の内容2




『子どもの発達と健康教育』は、正式名称ではありません。また野口法子さんは、編集委員ではありません。そのことをご存じだったのでしょうか?


上記ご質問に対する回答




 「 『子どもの発達と健康教育』は、正式名称ではありません。また野口法子さんは、編集委員ではありません。」という指摘があることについて、今回のご質問があるまで知りませんでした。






(参考資料) 



                       2010年11月29日

関西福祉科学大学健康福祉学部健康科学科 野口法子 様 
                     


                京都教職員組合養護教員部

 あなたが2010年1月9日に人間発達研究所主催の「学齢期の学力と発達 ――学齢期の学力を考える学習会in大阪―」で、講演1 野口法子氏(元教員、『子どもの発達と健康教育』1~3編集委員)「田中昌人が語った子どもの発達と健康教育をめぐって」という名称で講演されたことについて京都教職員組合養護教員部として、一定の調査・検討をした結果、以下のことをあなたに要求することになりました。ぜひ、誠意を持って文章による返事をお寄せください。


 「田中昌人講演記録 子どもの発達と健康教育」は、「お願い」として「本の構成や内容などすべての責任は京教組養護教員部にあります。」と記載しています。
 このことは、あなたも充分ご承知のように、田中昌人先生や田中杉恵先生と話し合い「田中昌人講演記録 子どもの発達と健康教育」を出版するための約束のうえで書かれたものです。ところが、あなたは『子どもの発達と健康教育』1~3編集委員)「田中昌人が語った子どもの発達と健康教育をめぐって」という講演をされ、本に記載されたことを守っておられませんでした。
 そこで、



1、編集委員という肩書きで講演されたこと。(当時3分冊は、京教組養護教員部として編集委員会を作っていませんし、あなたは編集委員ではありません。)



2、「田中昌人講演記録 子どもの発達と健康教育」は、「お願い」でも書かれているように田中先生が語った話ではないのにそのように講演されたこと。



 以上の2点について、多くの人々に事実に反する誤解を広げられたので、京教組養護教員部としては、あなたが謝罪をして、今後、このようなことがないようにしていただきたいと考えています。
 そのためあなたからの謝罪文を出していただきたいということになりました。
 多くの時間が経過したことから提出締め切り日は、2010年12月6日までとさせていただきますので、よろしくお願いします。
                                                  以上 


( 追加参考資料)



             2010年9月21日

関西福祉科学大学健康福祉学部健康科学科 野口法子 様

           
2010年1月9日(土)大阪市内総合生涯学習センターで講演された野口法子氏の肩書き及びテーマなどに対する公開質問

最近インターネットで調べていて、野口法子氏が2010年1月9日に人間発達研究所主催の「学齢期の学力と発達 ――学齢期の学力を考える学習会in大阪―」で、講演1 野口法子氏(元教員、『子どもの発達と健康教育』1~3編集委員)「田中昌人が語った子どもの発達と健康教育をめぐって」に基づいて、講演されたことについて驚きを禁じ得ませんでした。
 あなたもご承知のように「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」は、初稿の段階から出版・改訂・増刷のすべてにわたって私が関わってきました。

 そのため本を発行するため様々なところから田中昌人先生や田中杉恵先生に抗議を含めた様々なクレームが出され、一時期出版が危ぶまれました。
 田中昌人先生や田中杉恵先生と話し合い「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」(1)を出版することが出来ましたが、その後も引き続きクレームがついたため、再度田中杉恵先生からいくつかの厳しい条件が出され、それを遵守する約束と本が一定普及した段階で本を絶版にするという約束が追加され、現在ではそれを守って昨年の段階で 「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」は、すべて絶版にされています。
 これらの経過は、当時京教組養護教員部の一員として、本の校正等に参加していた野口法子氏は、すべて承知していることであり、これらの状況の進展は、すべて、野口法子氏はもちろん校正にたずさわっていた養護教諭に伝え協議し、本の出版形体を変更してきました。

 そのことを踏まえて、以下の点を野口法子氏に公開質問します。

① あなたは、『子どもの発達と健康教育(名称も田中昌人講演記録が抜けている。)』1~3編集委員という肩書きでで講演されていますが、前述した経過の中で「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」でもあえて断りが入れられているとおり、「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」の編集・発行・著作権などはすべて京教組養護教員部にあります。(たとえ絶版にしても京教組養護教員部の著作権はあります。)
  従って、あなたは1~3編集委員でないことは、すべて、承知のことではありませんか。
   それを承知で講演されたなら編集委員という名称を詐称したことになります。この点について、あなたの見解を明らかにしてください。


② 「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」は、編集委員会をとらず、再学習する意味で養護教諭があっまり、意見交流を含めた校正をしたものであり、そのことにたずさわった人々が、後書きとするのではなく、「編 集にたずさわって」という形で、再学習した感想を本の末尾に掲載したも  のであり、あなたがそのことを理由に編集委員であったと言われるならば、初稿から数十回にわたる校正紙、装丁等を示してください。
  あなたは、それを持っているとしてもそれらの一部しか持っていないでしょう。

 それは、あなたがすべての校正のための集まりに出ていなかった証明でもあります。
 それぞれの人々の努力をたたえ記録する意味で書いた 「編集にたずさわって」の一文で、持ってあなたが編集委員という肩書きを田中昌人先生と田中杉恵先生が亡くなられてから使うのは、なくなられた方に対する私たちの約束をあなただけが蔑ろにする行為ではありませんか。 
この点について、あなたの見解を明らかにしてください。


③ 田中昌人講演記録と本にあえて付け加えた経過は、あなたも充分承知のように編集・発行・著作権などの問題が生じるため田中昌人先生・田中杉恵先生から京教組養護教員部がつくったものとして問題解決を図りたいという要望を受けて、本の名称が付け加えられたものであり、そのこともあなたは充分承知していたはずです。
にもかかわらず、『子どもの発達と健康教育』という名称を使われたのでしょうか。
この点について、あなたの見解を明らかにしてください。


④ 「田中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」は、田中先生が語った話ではなく、多くの訂正・修正・加筆が加えられています。
従って、「田中昌人が語った~」とは、とうてい言えないものです。 

   なぜ、そのようなことを演題にされたのでしょうか。
この点について、あなたの見解を明らかにしてください。


⑤ 以上のようなことで、あなたが講演されたことは、少なくない当時の関係者は、知りません。
 田中昌人先生・田中杉恵先生との約束事項の中で、「田 中昌人講演記録子どもの発達と健康教育」は、あくまでも養護教諭の健康教育の創造のために使うということで了承を得てきました。
 あなたもそのことは、知っていたはずです。
 しかし、演題を見る限りそのようなことは考えられにくく、あなたは、他の講演等では、関西福祉科学大学講師の肩 書きを使っているのに、なぜ、この講演だけは指摘した問題点を承知であえて、詐称ともいわれてもやむ得ない肩書きを使われたのでしょうか。
この点について、あなたの見解を明らかにしてください。


⑥ すでに、あなたの肩書き、講演などは、インターネットで1年近く不特定多数の人々の目に触れています。
故田中昌人先生・田中杉恵先生との約束が守れなかったことに身を切られる以上の痛みを感じています。
   あなた自身の責任において、あなた自身で不特定多数の人々への訂正をされるべきだと思います。
  この点について、あなたの見解を明らかにしてください。