2011年7月23日土曜日

府議会の事実でない答弁が 学校に危険を呼び込んだ


山城貞治(みなさんへの通信47)
「教職員の労働安全衛生問題の政策とその実現のために 第1次討議資料」の実現した事項(1997年から2006年までの約10年間)
政策「労働安全衛生対策について」はどれだけ実現したのか(その27)


 府高労働安全衛生対策委員会では、府高本部を通じ

政策(12)の学校における有害性のあるものや物理的性質(引火性、爆発性、揮発性など)、発ガン性(変異原性)、アレルギー、遺伝性毒性などの予防策(設備、装置、予防具など)と緊急対策を行うべきだという要求は、1997年から常時要求してきた。

 またA校でもそれらの問題を要求・指摘し、分かる範囲での改善をしてきた。

天井からPCBが飛び散る信じられない事件が

 2000年(平成12年)を前後して各地の学校で天井の照明器具が破裂して、安定器内のPCB液が飛び散るという問題が生じていた。
 ある市の小学校では、教室の突然天井の照明器具が破裂し、はずれ、器具に内装された安定器内のPCB液が飛び散り、その下にいた生徒に降り注いだ。 
 そして、生徒の衣服などにかかり、煙とこげた強い臭いも発生した。

学校は古い校舎が多いから
 「同じ問題がある」と指摘したが

 これらの事が、マスコミで報道されるとA高校の府高労働安全衛生委員は、校長、事務部長のところに行き、

「本校の蛍光灯も古く付け替えをと言っていたけれど府教委が承認しなかった。」
「蛍光灯が切れたら付け替えるより、定期的に付け替えたほうが電気代が安くつくと言い続けていた。」
「でも、今回報道されている照明器具が破裂とPCB問題は、危険きわまりないもの。」
「特に古い器具に問題があるので総点検して欲しい。」

と申し入れた。
 管理職もそれなりに聞いたようであるが、府教委からの報告は府立学校の蛍光灯の器具には問題がない、と言うことだったので……と歯切れの悪い答えだった。
 A校の蛍光灯は無数にあり、高い天井にあり、どのような器具が使われているか、学校で調べる事は簡単でなかった。

文教委員会の教育長の事実
     でない答弁と裏腹に工事が

 そうこうする内に府議会文教委員会で、天井の照明器具が破裂して、安定器内のPCB液が飛び散る問題が取り上げられた。
 教育長は、そのようなことは府立学校には一切ないと答弁した、と報道された。
 ところが、翌年、A高校でいくつかの教育棟の蛍光灯がすべて取り外す工事がはじまることが、校長から発表された。
 
府高労働安全衛生委員は、「安定器内のPCB液が入った蛍光灯器具だろう。」と言い、その事実をみんなに知らせ、この際すべての照明器具を点検すべきであると主張した。
 しかし、内々に……と言われていると管理職はくり返すだけで、府教委から口止めされているようであった。
 その理由は、府議会文教委員会の答弁にあることは考えられた。

工事の工程と安全対策を言ったが

 そこで、「安定器内のPCB液が入った蛍光灯器具危険である」ことは間違いのない事実。
 工事の工程の安全対策・生徒や教職員の安全確保・取り外した「安定器」の処理について、質問したところ、管理職から

「万全の対策をすると府教委から言われている。」

との話であったが、全面的に信じがたい事であった。

今までこんな古い器具を使ってはったんですなあ

 工事は夏休みに行われて、大量の蛍光灯器具が外され、慎重に「安定器」が外されている様子を見ながら、業者に声をかけた。

「大変ですわ。おおすぎるし。」
「今までこんな古い器具を使ってはったんですなあ」
「慎重にしてますよ。」
「取り外した安定器のことは、どうするかは聞いてません。」

と言うことだった。
 管理職も危険な器具は、業者がなんとか処理するだろうと府教委を信じ切っているようであった。